樹種による火力、火持ちの特徴
薪ストーブや焚き火用の薪の注文されるとき、「広葉樹」または「松」「ミックス(混合)」などとご指定されるお客様があります。火持ち時間のことや、燃えるときの臭いなどの問題を考えてのことでしょう。そこで、実際にどれくらいの違いがあるのか実験をしてみました。
※屋外にて、約30分間燃焼。モニター数は5名。
檜・松
樹脂を含むため、とくに焚き始めの煙に臭いを感じる。燃え始めると、他の樹種とそれほどの違いはない。あえて気になる人には広葉樹をお薦めする。
薪ストーブでの臭いはほぼ感じない。
火力は強いが、桜・楢と比べ、2割程度早く燃え尽きる傾向がある。
桜・楢
燃えはじめの煙に臭いはあるが、刺激臭はなく、むしろ心地よさを感じる。ただ、よほど嗅覚の鋭い人でない限り、他の材との違いはほとんどわからない程度。
火力は中の上程度、丸太や太割り材の火持ちは良い。
柳など(河川木)
焚き始めの煙に臭いは感じるが、楢材と比べ特に強いというほどではない。これも嗅覚の鋭い人でないと他の材との違いは感じられない程度。ストーブでは、煙突から抜けるため臭いは無い。
火力は中、火持ちは針葉樹とほぼ同じ程度。
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